GCP Cloud Digital Leader の試験受けて無事に合格できたんですが、結構面白い体験だったので残しておきます。
GCP Cloud Digital Leaderとは
クラウドに関する基礎知識を習得する試験です。
Google Cloudの関連プロダクト、それを利用するシーンや目的を理解して、ビジネス判断ができることを目指します。
難易度的にはさほど難しくないそうな。
試験概要
問題数50問、試験時間は90分。合格は70%以上となります。
費用は99ドル。わたしが受けた時は日本円にして13000円ほどでした。たけえ。
ちなみに1度落ちるとそこから14日間、2回目は受けられません。更にもう1度(2度目)落ちると30日間受けられなくなります。
再受験のハードルが金額的にもスパン的にもダルい感じなので是非一発でものにしたい。
勉強方法
セオリーはわかりませんが、わたしは以下の流れで勉強しました。
1.とりあえず模擬試験受ける
傾向と対策という言葉がありますから!まずは試験の雰囲気を掴むためにカジュアルに公式の模擬試験を受けました。
結果は正解率50%。合格ラインが70%ということは、あと20%上げれば良いということなので、まあなんとかなる範疇ではないでしょうか。
2.Udemyに頼る
この試験は試験内容などを他言することが禁止されていますが、受けた人が口を揃えて言うのは「Udemyやってれば大丈夫」でした。
Udemyのレビュー見てても「9割くらい限りなく近い問題が出るので丸暗記すればいけます」とも書かれていました。このレビューを信じたわたしはこれは!!買うしか!!!ということで即購入。
【2023年更新 的中率90%】GCP : Google Cloud Cloud Digital Leader 過去問 | Udemy
50問×3、全150問をひたすらぐるぐる解き続けます。
超アナログ派なので、隙間時間でも解けるよう印刷して持ち運びました。
一通り解く→意味がわからない単語があったら公式資料使って調べる(ノートとかにまとめる)→なぜその選択肢になったか自分なりに解釈する→一通り解く(以下ループ…)みたいな感じです。
ちなみに、問題文は「マルチクラウドアーキテクチャを使用してインフラストラクチャをモダナイズしたいと考えています」みたいな感じです。呪文かよ。
勉強期間
わたしは大体2週間くらいでした。
平日まとまった1時間とお昼休みに間違った問題の見直し、土日に2時間程度で暗記しつつ自分の苦手傾向が掴めたのでその辺りの公式資料を読む、みたいなのをしました。
実際の試験
試験方法は2通りあります。
- テストセンター:いわゆる試験会場に行って試験を受けるタイプ
- オンサイト(遠隔監視):オンラインで試験を受けるタイプ
わたしは田舎に住んでいるのでオンサイトの受験にしたのですが、いやこれがすごく新鮮な体験でした!
オンライン試験と言うと、カンニングし放題じゃん??とか思うかもしれないんですが、全然そんなことはない。
詳しくは後述しますね。
試験の申し込み
サイトでてきます。ビックリしたのが、本当に何時でも受けられます。
仮に深夜の1時だろうが朝の5時だろうが受けられることきビックリしました。普通にただのオンライン試験ならわかるんですが、この試験は試験中、カメラをオンにして試験受けてる姿を試験官に晒す必要があります。つまり、何時に受けようが試験官が画面の向こう側にいるということです。それってすごくないか???
多分、試験の予約に合わせて試験官を用意する仕組みなんだろうけど、受験者の「時間無くて受けられてないです〜」みたいな言い訳を全くできない程の完全な管理体制ですごいなとなりました。
試験前
まずは試験前にすることは2つ。
- セキュアブラウザのインストール
LockDown Browser OEMというブラウザをインストールします。これは試験当日でないと機能しません。立ち上げると、このブラウザ以外の機能が使えなくなるように画面がロックされます。
- 生体認証の登録
こちらも試験前(申し込みさえ済めば何日前でもいい)に予めやっておきます。webカメラで自分の顔を写して登録ひます。メガネ外して映れと書かれてあったので外したけど、マジで画面がよく見えないまま登録しました。
試験当日
試験10分くらい前に会場に入れるようになります。試験時間になればソッコー試験が受けられるというものではなく、ここから顔の認証、環境の確認などが入るのでそこそこ時間がとられます。
事前準備
予約した画面から会場に入ると、セキュアブラウザが立ち上がります。カメラの確認、ファイヤーウォールなんかを切るよう注意事項が記載されているので、OKだったらそのまま進みます。
ちなみにわたしはファイヤーウォール切らずに行きましたが何も言われなかったです。注意書きなだけで実際にはチェックされてません。
試験官とのチャット
カメラで写した自分の顔と一緒にチャット欄が表示されます。チャットは英語です。
わたしは最初、何をすればいいかわからず(英語が大の苦手)チャット欄でエンターを打ちまくっていると(まじで迷惑)、試験官から「Do you understand English?」とチャットが送られてきました。
この場合、英語で「No」と送るべきか!?それとも「No」と送ってる時点で英語わかるとみなされるのか!?とかグルグル考えて迷っていると、試験官が日本語翻訳してチャットを送ってくれました…優しい……おかげでなんとかコミュニケーションがとれました。
「国から発行された書類で本人確認をしたいからカメラに書類を写して欲しい」と言われたので、去年期限の切れたパスポートをかざしました。国発行の公的書類ってパスポートくらいしかないじゃんね?
期限切れてるけどいけるか…?と思っていたけど、「日本名のところをよく見せて」と言われ、名前をアップにすると「確認できました」と言われ事なきを得ました。わたしはたまたまいけただけかもしれないので、あまりオススメしません。
最後に試験官から「90分間の試験は席を外せません。疲れたら目を瞑るのをお勧めします。トイレに行くなら今です。5分後に始めるなど、どうしたいか教えてください」と言われました。わたしは「今すぐ開始したい」とチャットに返信します。すると1分後くらいに「じゃあそのまま画面のボタンを押して進んでください。全力を出す事を祈ってます」的な励ましを頂き、思わずチャット欄に「ありがとうございます」と書いて進みました。優し……
ちなみに他の方の記事を見てると遠隔監視の場合、カメラ持って部屋全体を映す必要があるなどの記述を見ましたがわたしはその指示はありませんでした。2023年だとなくなったのかも?
実際の試験
これはもう内容が書けないのですが、体感としてはUdemyの内容が7割くらいでした。思ったよりニュアンスが違うなと思う問題もいくつかあった。
おそらくテスト内容はいくつかある質問からある程度ランダムで出題されると思われるので、わたしが参加した回が比較的傾向が違った可能性もあります。
とはいえ、20分ほどで解いて完了です。アンケートまで答え終わると合否が即時で出ます。
割とマジで落ちたかと思ったけど受かってました。
試験内容としては「基礎知識」らしいのですが、分かりにくい問題もいくつかあり、なんといっても似たような名前のクラウド製品が多いこと多いこと…知り合いのエンジニアの方も一度落ちたと仰っていたので対策するに越したことはないかと思います。
またわたしの書いた内容は2023年2月時点であり、いつ試験内容や試験方法が変更されるかも不明なため、参考程度にお考えください。
少しでも遠隔監視で受けるか迷ってる方の後押しになれば嬉しいです!