君を泣かせた奴はいつか必ず

永遠に穏やかに生きたい


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久しぶりに本を買った

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 今日届いたのでまだ全然読み進んでないんですけど、久しぶりに買った本が嬉しくてついつい書いてしまっています。

 

岡野大嗣(おかの・だいじ)『たやすみなさい』

これ歌集なのですが、現代っぽいな~と思うような詩がたくさんあって、1つ読んではぼんやりするような時間ができます。

タイトルの「たやすみなさい」は「たやすく眠れますように」の意だそうです。

カバーイラストの安福望さんの絵がページ内にも散らばっているのですが、なんともかわいい…。

 

歌集を最後に読んだのはおそらく大学生の時だと思います。

金子みすゞさんの「金子みすゞ名詩集」を読んで何とも言えない無垢で、優しさの中に胸が引き裂かれそうな瞬間があったり。

でもそれくらいな気がする。

 

歌集ってもっとたくさん読んでみたいなって気持ちはあるんですが、たぶんわたしは読むのが下手くそなんですよね。

ああ、こことここが対比になってるのか~とかはわかるけど、情景や情緒の読み取りが困難というか。

某テレビ番組で俳句の添削とか見てても先生がべた褒めした句を見て「えぇ、全然情景がわかないんだが…」となることが度々で、詠み手だけじゃく読み手の力量によってかなり深さが変わると思うと気軽に読めないな…と思ったりします。

使える文字数が限られる分、小説のような物語より感受性が求められる気がする。

 

ここまで自分に読むセンスがない話をしたのですが、わたしとして「たやすみなさい」の詩を読めんのか?って感じなのですが、この歌集、共感できる状況が多い。

レビューで「すてきツイートみたいでなんか違う」みたいなご意見を見たのですが、これもよくわかります。

わたしにとってこの「ツイートに近い」ことが、すごく読みやすいのかもしれない。

 

 

1つだけ引用

写ってる犬はとっくに居なくって抱いてる僕はほんとうに僕?

 これ読んだ時泣いちゃったぜ

 

たやすみなさい (現代歌人シリーズ27)
岡野大嗣 (著)